
吉川和人さん インタビュー / 3
アトリエにあったスツールが目に飛び込んできた。
吉川さんは生き物や植物からインスピレーションをもらっていると話してくれた。
このスポルティッドの入ったカエデのスツールは女性がイメージとなっているそうだ。
しなやかな曲線、なめらかな質感は女性特有のもの。特徴を捉えている。

最近気になっているのは彫刻やオブジェ。古道具屋で見つけたという観音像をみせてもらった。
「抽象的だけどしっかり伝わるものがある。そういう作品にも挑戦していきたい」

木工の全てに個性があって統一性がないところ、必ずしも均一ではないところに惹かれる。それぞれの良さを引っ張り出してあげるのが楽しい。
出来るだけ長く続けていきたい。自分が面白いと思うものを作り続けられたら。

実家が山に囲まれ、木が身近な存在だった。何かをつくることを考えたとき、木工がしっくりときた。
ものづくりにおいて他を選ばなかったのは、小さい頃からのルーツ、思い出が根元にあったからかもしれない。
吉川和人 個展
会期:2018/10/12(金)〜10/21(日)
作家在廊:10/12(金)17:00〜
今回の個展では吉川さんの美意識の集大成、およそ300点が並びます。
使うことで色艶が増し、風合いが変わっていく過程が木とともに生活する楽しみでもあります。
今一度、木工の良さ、使う楽しみを感じていただけたらと思います。
FOOD FOR THOUGHT | フードフォーソート
東京都渋谷区上原2-33-4
03-6416-8294
11:00~19:00
定休日 月曜/火曜
