
井上茂さんの作品の取扱いが始まりました
本日11/8より、FOOD FOR THOUGHTでは愛知県・常滑市で作陶されている井上茂さんの作品の取り扱いが始まりました。
長い間地元愛知県で会社員として自動車関連の物流のお仕事をされてきた井上茂さん。縁あって陶芸という天職と出会い、独立されるまでに時間はかからなかったようです。
地元愛知は常滑で作陶されている井上さんは、大地からの恵みである「土」をなるべく人の手を加えない形で使うことを大事にする作家。土の味わいを大切にするべく、原土や自ら掘った土から三島・粉引・灰釉の器を作られています。
原土は不純物・可塑性・効率の点でデメリットもある中、毎日手にとってもらえる軽くて使いやすい「料理を盛るための」器を目指して相反する二極の理想を叶えるべく、日々自らに負荷をかけます。
曰く、「器の成形は原土と言えど、使いやすい重さや丈夫さを考えて作っています。器は観賞用ではなく使って頂きたい。見た目はもちろん、使いやすさも追求して作っています。」
焼成は、ガス窯にめいっぱいに窯に作品を詰めてきつい還元をかけて行っていらっしゃいます。土の成分が反応し、三島の茶色や粉引のピンクなど、さまざまに変化する器の表情が大好きだそう。
独立からあまり時間は経っていないものの、近年では生活者目線で徹底的に練られた氏の作品の人気は短期間にグッと高まり、入手困難が続いているようです。
井上さんのお話を聞いていると、「土」と出会ったことで氏の人生は180度変わり、今度は「土」で器を買ってくれたユーザーの生活も変えていく。そんな「土」を手掛かりとしたポジティブなサイクルを強く感じます。
私店主はこういう夢のあるストーリーが大好きです。
私がFOOD FOR THOUGHTの店名に込めた「より良く生きるヒント」というコンセプト自体をまさに体現されています。
井上さんの作品は、総じて手取りがよく、お求め安い価格です。いわゆる「土もの」初心者の方にも大変オススメです。特にケアも必要なく、日々ガンガン使って頂きたい。「食器棚の一番前に置いて欲しい」とご本人も仰っています。
たくさんの方にお手にとって頂けますように。
FOOD FOR THOUGHT